リスタン・ブランコについて調べてみた
カナリア諸島のワイン、
リスタン種の白ワインを飲みました。
ところで、カナリア諸島のワインといえば、
主要ブドウ品種は Listán リスタン種。
白ワイン用には、白ブドウ品種のリスタン・ブランコ。
赤ワイン用には、黒ブドウ品種のリスタン・ネグロ。
カナリアだけの独自の品種ということで、
それだけは、かすかな記憶で覚えていましたが、
実際飲むのは初めて!
Viña Bodega MATÍAS i TORRES
LAS MACHUQUERAS 2014
D.O.La Palma
生産者名: マティアス・イ・トーレス
ワイン名: ラス・マチュケラス
品種: リスタン・ブランコ種
裏ラベルを見てわかったのですが、
このワイン名は、ブドウ園名(区画名)のようです。
樹齢は40-120年、
土壌は火山礫のようです。
Volcanic Type "Picón"
と書いてありますね。
ブドウ栽培は高地で、自根(※)ということを書いてあるようです。
※フィロキセラ害がなかった、ということですね。
生産本数は2950本、、、ということかしら。
■テイスティングしてみました
今回初めて Listán blanco リスタン・ブランコ(白)のワインを飲みました。
机上で覚えただけの品種名。
さあ、どんな個性なのだろう!
色調は濃い麦わら色ですね。
画像の右側(ボトル寄り)のグラスがリスタン・ブランコです。
比較するために左側に Albillo criollo アルビーリョ・クリオーリョ(カナリアのアルビーリョ種)のワインを並べてみました。
比べると、リスタンブランコは黄色が濃いですよね。
香りは、色調から想像できる通り黄色いフルーツ、
甘味を伴ったトロピカルフルーツのような香り。
大振りな花の華やかな香りも。
なるほど~
ゴクッ。
味わいも、色調、香りから想像できる通り、
酸味穏やかでアルコール感からくる粘性の甘味が口中を占めます。
甘くはないですけど。
酸がニュートラルなタイプですね、南の酸、、
うーん、、、例えば、南イタリアとか地中海の島の白とか、、、
Malvasia マルヴァジアみたいな!! そういう特徴が、、、。
■リスタン・ブランコとは?
気になって調べたら、Palomino パロミノのシノニムらしい!!
ああ!なるほど! 試飲して南の白っぽいと思ってたけど、
マルヴァジアじゃなくて、パロミノか~!!
納得できる味わいでした!
カナリア諸島ではリスタンと言うそうで。。。
パロミノといえば、シェリーの品種として有名ですね。
スペイン南部のアンダルシア地方。
ということは、
アンダルシア地方からブドウ【パロミノ種】が
カナリアのパロミノ、リスタン独自になったのでしょうかね。
ルーツはアンダルシアのパロミノってことで。
と、今のところの解釈です。
一応いろいろ調べての状況まで。
興味をそそる地域の品種なので、
また更に追及して調べていきたいと思っています。