アルバリン種の「ララ・アビス」、抜栓後の経過
ラウル・ペレスの「ララ・アビス」
RARA AVIS blanco 2009 -Raúl Pérez
Vino de la Tierra de Castilla y León
希少な地葡萄アルバリンで造られる白ワイン。
そのアルバリンについては、以前の記事に ↓
そのアルバリン種の「ララ・アビス 2009」の
抜栓後の経過を体験してみたので、
備忘録まで。
約10日後
まったくわからないほどキレイな酸。
抜栓直後よりは穏やかな酸ですが、黙って出されたら気が付かないほど。
約20日後
そろそろ落ちたかな~?と思えたけれど、、、奥底に可能性が感じられた。
約30~50日目の間で、
時々ひとくちチェック。「おお!イケる!美味しいっ」と驚き。
約70日目
春分の日。今日の香りは、少し、ほんの少しの沢庵の香りほどまではいかない程度の、酸化熟成ニュアンス。
んー、嫌味はないけど、やっぱりそろそろか~と思いつつ、
この手のタイプは香りと味わいが異なる経験をよくしてるので、
味覚を確かめる。
「なんだー!この蜜の香りは~?!」(驚き)
ふっと浮かんだのは、Chenin blanc シュナンブランの、
そう、ロワールの熟したシュナンブランで造られる 甘口白ワイン、みたい~!
Vin blanc doux
貴腐までいかないです。
遅摘みの過熟葡萄から造られる、酸があってキレイな、
それでいて凝縮した天然の甘味。
なんかそういう、キレイな高い酸のある蜜のような甘さがあって、
ビックリしました!
抜栓すぐには感じられなかったアルバリンの底力なのでしょうか?!
恐るべし!
アルバリンの魅力、威力を引き出す造り手、
天才醸造家ラウル・ペレス!! 恐るべし~!!
まだかろうじてボトルにほんの少し残しているので、
またしばらくしてから経過をみるつもりです。
補足
ちなみに「アルバリン」という葡萄は珍しく、
ほとんど知られていない品種のためか、
時々「アルバリーニョ」と聞き間違って覚えている方が多いようです。
ララ・アビス(白)の品種は、
正しくは ⇒ Albarín アルバリン です。
※Albariño アルバリーニョ では ありません!
ちなみに、 「ララ・アビス」には赤ワインもあります。
赤の品種は「Prieto Picudo(プリエート・ピクード)」といい、
こちらもカスティーリャの一部地域の地葡萄だそうです。
どちらも、マイナーな地葡萄で、
今までどちらかというと安酒の品種だったようですが、
昨今は、地元生産者一部でもその可能性を引き出し、
良質造りに挑戦しているようです。
特に白のアルバリン種は、ほとんど知られていなく、
あっても低価格ワインですが、
ラウル・ペレスによって、ララ・アビスのように
可能性が引き出された今、
あらためてアルバリン種の見直しが注目を浴びるかもしれませんね。
要チェックのワインですね。