ひとまず先に自己紹介を
自己紹介兼ねて。
現在、仕事ではなく、
純粋に大好きな、スペインのエレガント系ワインを飲んでいます。
その体感と、
また、それまでの経験とを合わせて、
フリーな立場で
スペインの新潮流と呼ばれる類(たぐい)のワインの魅力を
ご紹介しています。
それまでの経験をざっくり言うと、
20年近くフランス料理店に携わっていました。
ソムリエ業も兼ねていました。
ワイン、チーズ、他の講師、執筆、イベント企画運営など、
レストランの内外で、ワイン普及活動に励んだ時期もありました。
(略)
という経歴です。
いつからスペインワインが気になっていたのか、
ーProfile<1>
ところで、
「あなた、いつからスペインワインを好きになってたの?」
と、言われそうですが、
気になり出したのが、ざっと12年くらい前(2003-2004年頃)。
はじめは、それより以前の 1998年か1999年頃に、
「スペインでもワイン造りに変革が起き出した、
今モダンスパニッシュワインの時代になっている」
ということを初めて知った。
それは、M社内で定例開催されていた勉強会で
ワインジャーナリストのN女史の講義でした。
いろいろなテーマで講師も講習者も変わり、
定期的に開催されている少人数の有志の勉強会で、
声をかけていただいて2,3度参加した記憶があります。
私はそのテーマの時に、
初めてモダンスパニッシュという潮流、
スペインでの現状を知ったのでした。
そして、他のテーマの時より、
なぜかときめいたのを鮮烈に覚えています。
90年代後半といえば、
その頃、フランスワインの値段が高くなり、
ニューワールドに皆が目を向けていた時代。
私は他人の流れとは逆に、ニューワールドには興味がいかず、
ブルゴーニュを南下していく地域、
そう、ラングドッグ地方やルーション、
そしてその先のカタルーニャへとの地続き、
スペインという地に、興味がありました。
その時は、モダンスパニッシュのことは頭にとどめておくだけで、
現実には、その後「自然派ワイン」として知られるようになるワインに
はまっていきました。
時は2000~2004年の頃。
実際の自然派ワインへの傾倒と、
頭の片隅にあったモダンスパニッシュワイン。
いずれにしても当時、ブルゴーニュやボルドーは値段が高くなり、
飲食店では扱いにくくなっていく中で、
フランスの各地方のワインの魅力は
それぞれの地域の料理に合うことですし、
料理とのマリアージュも楽しく、
私は地方のワインを好んで、なるべく扱っていました。
そんな中、個人的に明るい太陽のイメージの、
特にルーションやラングドッグ、南仏系の味わいが好みでしたし、
将来性というか、先々の魅力の探訪甲斐があって、
興味が膨らんでいました。
その先の、スペインへと南下していくのも、自然なことでした。
(それもリオハやリベラ・デル・ドゥエロのイメージではなく、
カタルーニャなどに)
2003年頃だったか、
時々購入していたワインショップのメルマガに、
やはりフランスワインの値段の高騰によるためか、
他国のワインが紹介されることが多くなる中、
私の目に留まっていったのが、
ずっと頭の片隅で気にかけていたスペインワインの紹介。
果実味が濃く、元気いっぱいで溌剌とした、若く飲んで美味しい、
"生きている感"が身体に染み入る、
太陽の恵みからの果実味が感じられる
濃いモダンスパニッシュ、
それと、トーレス社の上のクラスの上品なワイン達。
それは今までのイメージをくつがえす上級クラスのスペインでした。
どれも、一般的な価格帯のフランスワインよりも
高い値段のスペインでしたが、
美味しくて、
個人的に時々飲むようになりました。