7年経ったワインをグラスの形状違いで試した感想
2008年ヴィンテージのアランダ・ティント
もう流通してないヴィンテージなので貴重な体験をしましたので、
勉強がてらメモまで。
Alanda Tinto 2008 -Quinta da Muradella
D.O.Monterrei
メンシア種がメインでバスタルド。
ほんの少しのティンタ・フィナ(テンプラニーリョ)
クールなタイプの香り良いキレイな赤ワイン。
その2008年なんて、どんなになっているんだろう。貴重な体験!
柔らかく練れていた。やさしくなっていた。角が取れてまろやかで、、、
奥の方でかすかに酸化熟成が間もなく来るだろう予測ができる香りも、、、
7年経って飲む2008年は、今現在美味しくキレイでした。
同じく今年になって、2009年を飲んだばかりでしたが、
2009年は艶があって、
比べると2008年はぐっと落ち着いて優しく穏やかな。。。
そんな穏やかな熟成を感じる柔らかい2008年。
グラスはブルゴーニュ型の小振りなタイプ。
ちょうど適度だと思いました。
遊びで、大振りで深みのあるグラスでも飲んでみました。
※お借りした画像を並べたものなので、
上記写真では、実際の大きさ比較は正確ではありませんが、
ブルゴーニュ小がだいたい540ml容量、
右側のグラスが約900ml容量の大きさです。
写真では、形のイメージです。
奥そこまで深みのある大きなふっくらたっぷりグラスでは、
やはり熟成されてすでに角が取れて丸みのあるワインはぼやけますね。
やさしくなりすぎて。
ブルゴーニュ型でも小ぶりな、クリュボジョレー型のバルーンの方が、
飲み応えキレイで、香りも味もちょうど美味しく頂けました。
右側のグラスは、底辺が平で広いので、
味わいも香りも少し広がり過ぎるんですね。
なのでおとなしくなりかけた優しいワインは香りが広がり過ぎて
深さもあるので、鼻まで届かない。
その点、若いがっちりしたタイプワインだったら、
この大きさと深さ、底辺の広がりが、
ゴツイ系のワインさえもエレガントに、まろやかに、
しっとり大人のワインに変えてくれるかもですね。
ワインのタイプだけでなく、
ワインの熟成具合によっても、適切なグラスの形状は違ってきますね。
サービスのプロなら知っていることなので、
野暮なこと書いてしまいましたが、
修業中の方のために参考の一つになれば。。。
趣味の方や愛好家、現場に携わらない方は、
どうぞ高価なグラスでお好みの形とこだわりで、
何より楽しめるものでオススメします。